就活の折り返し電話は「気づいたらすぐ」が基本。まずはこの手順とセリフでかけよう

結論から言うと、企業からの不在着信は原則として折り返します。そして気づいた時点でできるだけ早くかけるのが最善です。遅い時間に気づいたなら、翌営業日の営業時間内でかまいません。
覚えておきたい基本ルールは次の3つだけです。
- 企業からの不在着信は原則折り返す(留守電に「またご連絡します」とある場合を除く)
- 気づいたらできるだけ早く。夕方以降なら翌営業日の午前に回す
- 静かで電波の良い場所から、メモを持ってかける
折り返しの手順は、次の4ステップで固定しておくと迷いません。就活の電話は突然かかってくるものなので、型をひとつ決めておくだけで慌てずに済みます。
順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
1 | 留守番電話・メールを確認 | 用件や「またかけます」の有無で対応が変わる |
2 | 企業名と担当者名を確認 | 着信番号を検索し、応募履歴やマイページと照合する |
3 | メモ・筆記具・予定表を準備 | 日程調整の連絡に備えて空き日程を見える状態に |
4 | 静かな場所から架電 | 移動中・屋外の雑音の中からはかけない |
そのうえで、「折り返し電話ではなんて言うのか」という最大の疑問に答えます。第一声は、次の形をそのまま使えば十分です。
【編集部作成の例文】
お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。先ほどお電話をいただいたにもかかわらず、出ることができず申し訳ございませんでした。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。
この一文に必要な要素はすべて入っています。名乗り、出られなかったことへのお詫び、取り次ぎのお願いの3点です。敬語を完璧に組み立てようとするより、この3点を落とさないことのほうがずっと大事です。
担当者に代わってもらえたら、もう一度名乗り直してから用件に入ります。「お世話になっております。◯◯大学の◯◯です。先ほどはお電話をいただきありがとうございました」と続ければ自然です。
なお、話し言葉では「貴社」ではなく「御社」を使います。メールと電話で使い分けがある点は、御社と貴社の使い分けの解説記事で確認しておくと、電話中に迷わなくなります。
電話マナーで不安になる気持ちは分かりますが、折り返しの電話1本で選考の合否が決まることは、筆者の経験則では考えにくいものです。ただし、連絡がつかない状態が続くと辞退とみなす運用の企業もあるため、放置はしないでください。まずは早くかけることを優先しましょう。
よくある質問
Q就活の折り返し電話では最初になんて言えばいいですか?
「お世話になっております。◯◯大学の◯◯と申します。先ほどお電話をいただいたのですが、出られず申し訳ございませんでした」と伝えれば十分です。名乗りとお詫びをセットにし、そのまま担当者への取り次ぎをお願いしましょう。
Q16時や17時以降に折り返すのはNGですか?
NGではありません。ただし終業間際は担当者がつかまりにくくなります。筆者の経験則では、17〜18時を過ぎていたら翌日の午前に回すのが無難です。16時台であれば、その日のうちにかけて問題ありません。
Q折り返しが翌日になったら選考に影響しますか?
筆者の経験則では、冒頭にお詫びを一言添えれば、翌日の折り返しが理由で評価が下がることはまずありません(運用は企業によります)。それより、無連絡のまま数日放置するほうが問題になりやすいので注意しましょう。
Q留守電に「またご連絡します」と入っていたら折り返しは不要ですか?
原則として相手のかけ直しを待ってかまいません。ただし急ぎの選考連絡である可能性もあります。半日から1日経っても連絡がない場合は、こちらから折り返しておくと行き違いを防げます。
Q土日に不在着信に気づいたら折り返すべきですか?
企業が休みであれば、翌営業日の午前に折り返せば十分です。小売やサービス業など土日も稼働している企業であれば、当日中に折り返しても問題ありません。着信のあった曜日と企業の業態から判断してください。
折り返し電話はいつまでに・何時にかける?

期限の目安は「気づいた当日中」、時間帯の目安は「午前10〜12時と午後14〜16時ごろ」です。ここで挙げる時間・回数の数字は統計ではなく、あくまで筆者の経験則による目安として読んでください。企業の業種や勤務形態によって適切な時間帯は変わります。
当日中に折り返せるときの目安時間帯
日中に不在着信に気づいたなら、その日のうちに折り返すのが理想です。ただし、次の時間帯は担当者がつかまりにくく、避けたほうが無難です。
- 始業直後(おおむね9〜10時):朝礼やメール確認で慌ただしい
- 昼休み(12〜13時ごろ):席を外していることが多い
- 終業間際(17時以降):打ち合わせや退勤準備と重なりやすい
逆に、10〜12時と14〜16時ごろは比較的つながりやすい時間帯です。「16時以降の折り返しはNGですか」という質問をよく見かけますが、NGではありません。16時台ならかけて問題ありません。ただし終業間際に近づくほどつながりにくくなる、と理解しておけば十分です。
授業やアルバイトで日中に電話できないこともあるでしょう。その場合は無理に授業の合間に駆け込みでかけるより、落ち着いて話せる時間を確保してかけたほうが、結果的に話が早く済みます。
夕方・夜に気づいたら翌日の午前でいい
17時以降、18時以降に不在着信に気づいた場合は、翌日の営業時間内に折り返すのが無難です。判断の軸はシンプルで、「相手の就業時間内かどうか」だけを考えます。筆者の経験則による目安ですが(業種・企業により異なります)、18時前後を終業時刻とする企業が多いため、それを過ぎていれば翌日午前に回します。
翌日の折り返しになっても、冒頭にお詫びを一言添えれば大きな問題にはなりません。筆者の経験則では、翌日の折り返しが理由で評価が下がることはまずありません。むしろ、22時に電話をかけてくるほうが時間感覚を疑われます。
土日・祝日に着信に気づいた場合も同じ考え方です。企業が休みなら翌営業日の午前で問題ありません。ただし小売やサービス、土日にも説明会を開いている企業など、休日も稼働している場合は当日中に折り返してかまいません。着信があった曜日と企業の業態から判断してください。
大事なのは、「遅い時間だからかけられない」と気づいた時点で、翌朝かけることを予定に入れておくことです。翌日になると忘れてしまい、そのまま数日放置するのが一番避けたい状態です。
折り返し電話、実はここしか見ていない
筆者が見てきた現場では、折り返しの電話で重視されるのは「速さ」でした。完璧なマナーより、早く連絡が取れることのほうが実務上ありがたい、という単純な話です。
企業が学生に電話をかけるとき、多くは日程の調整や選考結果の連絡など、先に進めたい用件を抱えています。担当者としては、連絡がついた時点でその用件が片づきます。だからこそ、折り返しは早ければ早いほど良いと考えてください。
そのうえで押さえておきたいのが、担当者が不在だったときの動き方です。取り次ぎをお願いして不在だった場合は、留守番電話にメッセージを残すか、メールで「お電話しました」と伝えておけば十分です。何も残さずに切ってしまうと、着信履歴だけが残り、相手は誰からの連絡か判断できません。
さらに一歩進めるなら、折り返しの行き違いが続いたときの対応です。お互いにかけ直しを繰り返して連絡がつかない状態になったら、メールで「電話可能な日時」を先に伝えてしまうのが確実です。「明日は10時から12時、15時以降であれば電話に出られます」と書いておけば、担当者はその枠に合わせてかけられます。自分から行き違いを解消しにいく学生は、実務的にとても助かる存在です。
一方で、学生が気にしているほど採用側が気にしていない点もあります。たとえば、多少ぎこちない言葉遣いや、緊張して噛んでしまうこと。電話にすぐ出られないこと自体も、学生には授業があると分かっているので織り込み済みです。着信履歴が残ることも前提で運用されています。
ただし、電話も選考の一場面であることは意識しておいて損はありません。筆者の経験では、面接で見ているのは身だしなみ・言葉遣い・姿勢といった基本で、面接室の外ですれ違った社員への挨拶なども目に入ります。電話対応も同じで、選考の場そのものではない振る舞いにこそ、その人の姿勢が出ます。
とはいえ、守るべきことは多くありません。「早めにかける」「大学名と氏名を名乗る」「不在なら留守電かメールを残す」。この3点を押さえておけば、印象は大きく下がりにくくなります。細かい言い回しの不安で電話を後回しにするほうが、よほどもったいない選択です。
かける前の1分準備で失敗が消える
速さが大事とはいえ、着信に気づいた瞬間に反射的にかけ直すのはおすすめしません。1分の準備で、聞き返しやかけ直しの手間が大きく減ります。
かける前のチェックリストは次の4つです。
- 留守番電話とメールを先に確認する:用件が分かっていればスムーズに話が進みます。「またこちらからご連絡します」と入っている場合は、原則として相手のかけ直しを待ってかまいません。
- 着信番号から企業名を確認する:番号を検索し、応募中の企業のマイページや選考連絡メールと突き合わせます。企業名が分からないまま折り返すと、第一声で言葉に詰まります。
- メモ・筆記具・予定表を手元に置く:就活の電話は面接日程の調整が多いため、空いている日程がすぐ見える状態にしておきます。日時・場所・持ち物は復唱して確認する前提で、書き留める準備をしておきましょう。
- 静かで電波の良い場所に移動する:駅のホームや飲食店からはかけません。声が聞き取りにくいと、用件の伝達そのものが崩れます。
この準備を飛ばして雑にかけると、聞き返しが増え、日程も即答できず、結局もう一度かけ直すことになります。「準備より速さ」と割り切りすぎると、かえって時間も印象も損をします。目安は1分。着信に気づいてから数分以内に発信できれば、十分に早い対応です。
【ケース別】折り返し電話のトーク例文6パターン
ここからは状況別の例文です。「状況→やること→セリフ→ワンポイント」の順で整理しました。セリフはすべて編集部が作成したもので、そのまま使える形にしています。名前と大学名だけ置き換えてください。
留守電あり: 用件が分かっているとき
状況:留守番電話に「面接日程の件でご連絡しました」などの用件が残っている。
やること:用件に触れながら折り返す。日程調整なら予定表を開いてからかける。
【編集部作成の例文】
お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。
(担当者に代わったら)お世話になっております。◯◯大学の◯◯です。先ほどはお電話をいただき、ありがとうございました。出られず申し訳ございません。面接日程の件でご連絡をいただいたとうかがいましたので、折り返しお電話いたしました。ただいまお時間よろしいでしょうか。
ワンポイント:用件を先に言うと、担当者は資料を手元に用意しやすくなります。日程を提示されたら必ず復唱して確認しましょう。
留守電なし・担当者が分からないとき
状況:着信はあるが留守電なし。企業名は推測できるが、誰からの電話か分からない。
やること:「◯時ごろお電話をいただいたようなのですが」と切り出し、取り次ぎを依頼する。
【編集部作成の例文】
お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。本日14時ごろ、そちら様のお電話番号からご連絡をいただいたようなのですが、あいにく出ることができませんでした。ご用件をうかがえればと思い、折り返しお電話いたしました。恐れ入りますが、ご担当の方にお取り次ぎいただけますでしょうか。
ワンポイント:担当者名が分からないことを恥じる必要はありません。「新卒採用の件でご連絡をいただいたかと存じます」と添えると、取り次ぎ先が絞られて話が早くなります。「恐れ入りますが」のようなクッション言葉は電話で使い勝手が良いので、クッション言葉の一覧記事で言い換えのバリエーションを持っておくと安心です。
営業時間外・翌日になったとき
状況:19時に着信に気づいた、または翌日まで折り返せなかった。
やること:翌日の午前に、お詫びを一言足してかける。
【編集部作成の例文】
お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。昨日17時ごろにお電話をいただいておりましたが、気づくのが遅くなり、本日のご連絡となってしまいました。申し訳ございません。ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。
ワンポイント:お詫びは一言で十分です。長々と言い訳を重ねると、かえって用件に入るまでが遠くなります。「気づくのが遅くなり申し訳ございません」でひと区切りにしましょう。
非通知・知らない番号からの着信だったとき
状況:非通知や、検索しても企業名が出ない番号からの着信。
やること:非通知は折り返しようがないため、まず応募中の企業のマイページとメールを確認し、心当たりがあれば自分からメールやマイページで能動的に問い合わせます。そのうえで、日中に電話に出られる状態を整えて再度の着信に備えましょう。
【編集部作成の例文】
(相手から再度着信があった場合)お電話ありがとうございます。◯◯大学◯◯学部の◯◯です。先ほどはお電話に出られず失礼いたしました。
ワンポイント:番号が分からないまま不安を抱えるより、選考が進んでいる企業に対して「連絡がつきやすい時間帯」をメールで伝えておくほうが建設的です。就活期間中の留守番電話サービスは、契約プランによって仕様が異なるため、可能であれば有効にしておきましょう。
2回以上出られなかったとき
状況:同じ企業からの電話を2回以上逃してしまった。
やること:お詫びを少しだけ丁寧にし、こちらから電話に出られる時間帯を伝える。
【編集部作成の例文】
お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。何度もお電話をいただいていたにもかかわらず、出ることができず大変申し訳ございませんでした。ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。
(用件を終えたあとに)恐れ入りますが、平日は10時から12時、15時以降でしたら確実にお電話に出られます。もし次回ご連絡をいただく際は、その時間帯にお願いできますと幸いです。
ワンポイント:お詫びの強さは回数に比例させますが、卑屈になる必要はありません。むしろ「次はつながる」と相手に思わせる情報を渡すほうが実務的です。用件が内定の連絡だった場合は、その場で無理に結論を出さず、まずは折り返しの第一声と御礼までに留め、回答期限を確認してから改めて連絡しましょう。企業によって期限の運用が異なるため、期限内に連絡し、判断に迷う場合は正直に相談してください。
なお、全ケース共通で「本日はお忙しいところありがとうございました。失礼いたします」と締め、相手が切ったのを確認してから切ります。敬語の基本を整理しておきたい場合は、就活で使う言葉遣いの基本記事もあわせて確認してください。
折り返してもつながらないときはどうする?

折り返したのに相手が出ない、担当者が不在——これも珍しくありません。結論として、必要以上に連続でかけ直さず、留守電かメールで足跡を残すのが正解です。以下の回数・日数はすべて筆者の経験則による目安です。
かけ直しは時間帯を変えて2回まで
同じ日にかけ直すなら、2回程度までにとどめます。午前にかけてつながらなければ、次は午後というように時間帯を変えるのがコツです。10分おきに何度もかけるのは、相手の着信履歴が埋まるだけで逆効果になりかねません。
担当者が不在だと分かった場合は、「何時ごろお戻りになりますでしょうか」と確認し、その時間以降にかけ直すと無駄がありません。合わせて、「◯◯大学の◯◯から電話があった旨をお伝えいただけますでしょうか」と伝言をお願いしておくと、行き違いが減ります。
留守番電話につながった場合は、20〜30秒でまとまるように話します。
【編集部作成の例文】
◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。本日14時ごろお電話をいただいた件で、折り返しご連絡いたしました。また改めてお電話いたしますが、本日は17時まで、明日は10時以降であれば電話に出られます。お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。失礼いたします。
つながらないときのメール併用
夜になってしまった場合や、何度かけてもつながらない場合は、メールを併用します。要点は3つだけです。
- 電話をいただいた件で折り返したが、つながらなかったこと
- メールで連絡している理由(行き違いのため)
- 電話に出られる曜日・時間帯
本文は「お電話をいただいた件で折り返しご連絡いたしましたが、つながらなかったためメールにて失礼いたします。明日以降、平日10時〜12時と15時以降でしたらお電話に出られます」程度で十分です。件名に「お電話の折り返しの件(◯◯大学・◯◯)」と入れておくと、担当者が用件を把握しやすくなります。
逆に、企業からの折り返しが来ない場合はどうするか。目安としては2〜3営業日待ち、それでも連絡がなければ改めてメールか電話で確認すれば十分です。企業側も他の業務を抱えているため、1日返信がないだけで不安になる必要はありません。
まとめ: 折り返しは「早く・名乗って・お詫び一言」で十分
ここまでの内容を、行動に移せる形で整理します。
- 不在着信に気づいたら、静かな場所へ移動して当日中にかけ直す
- 夕方以降に気づいたら、翌営業日の午前にかける予定を先に決めておく
- 第一声は「大学名と氏名」「出られなかったお詫び」「取り次ぎのお願い」の3点セット
- 担当者が不在なら、留守電かメールで連絡した事実を残す
- 行き違いが続くなら、電話に出られる時間帯を自分から伝える
就活の電話マナーは、この5つを押さえればほぼ足ります。折り返し1本で評価が決まることは、筆者の経験則では考えにくいものです。ただし、連絡がつかない状態が続くと辞退とみなす運用の企業もあるため、放置はしないでください。そのうえで、不安に時間を使うより、電話の先にある面接の準備に時間を配分しましょう。当日の立ち居振る舞いは新卒面接のマナー解説記事で確認しておくと安心です。